脳トレコラム 第13回 香りが脳に与える良い影響
◆「香り」の力で集中力アップ!
集中力は、脳を活用するために非常に大事な要素ですね。気が散っていると、何もできないものです。それどころか、失敗を呼び込んでしまうきっかけにもなります。
脳に対する刺激をコントロールすることで、意識の状態もコントロールすることができます。 脳に対する刺激の一つとしてお薦めしたいのが、「香り」を活用すること。良い香りは、脳の前方にある前頭眼窩部というところでポジティブなものとして知覚され、そこからの刺激が視床下部に伝わって、脳下垂体をコントロールします。
これがどうなるかといえば、
・緊張をゆるめる
・疲れを和らげる
・集中力を高める
という意識のコントロールができるのです。
人気があるのはエッセンシャルオイルで、最近はネット通販ほか、いろんなところで手に入れることができるようになりました。
◆集中力を高めたいときに使うエッセンシャルオイル
・ローズマリー
・ペパーミント
・ブラックペパー
・ユーカリ
・レモン
どれも数百円程度からネットショップや薬局に売っているものですので、気軽に試すことができます。
また、一つの香りにこだわることなく、いろんな香りを使ってみるのも手です。最初は自分に合わないと思っていたものも、実は使い続けているといい具合にリラックスできた、ということもあります。
家族のためにプレゼントをしてあげて、その中で自分も気に入ったものがあれば使ってみる、というのもいいですね。誰かのためにまとめて買ってみると、せっかく買ったのに使わなかった、ということがありません。
◆エッセンシャルオイルの使い方
たとえばハンカチに含ませて嗅いだり、マッサージオイルに混ぜて、手を軽くマッサージしたりするのが一般的です。エッセンシャルオイルを直接皮膚につけるのは、荒れる原因になりますので避けましょう。また、部屋全体に香りをスプレーするのもいいですね。
エッセンシャルオイルは、実は加熱して使うのが本来の使い方。お湯にオイルを滴下するという方法です。効果をすぐ感じるために、温かいおしぼりに少しつけるのも、非常にいいでしょう。好きな香りなら、脳を刺激して、ドーパミンもたくさん出てくるので、効果も高いと思います。
ただ、脳に良さそうだからとたくさん使い、強烈な香りをかぐと、気分が悪くなってしまうこともあるので注意してください。これでは本末転倒です。
◆そもそもエッセンシャルオイルとは?
エッセンシャルオイルは水に溶けにくく、アルコール・油脂などに溶ける性質(親油性・脂溶性)を持っている水分です。
一般的に扱われているものには300種類もの精油があり、これらは 100%天然物質とされています。
アロマオイルやポプリオイルなどと混同されることもありますが、これは混ぜ物を含むものとは別物です。
エッセンシャルオイルは、植物の生命力が凝縮された貴重なものです。だからこそ、その香りの有効成分によって、脳を良くしてくれるのですね。まずは身近なお店で、どのような香りがあるのか試用してみてはいかがでしょうか。
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