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第三章 ジョイント速読法の訓練 ③強制訓練で右脳が活性化される!

強制訓練で右脳が活性化される!

これは、いったいどういうことかと言いますと、最初の十秒間で十頁、という訓練は、陸上競技に例えれば、百メートルの全力疾走です。

あなたの神経は、つまづかずに走ることと前方のゴールの様子を見ることで粘一杯で、とても左右の風景にまで気を配っている余裕はありません。

 

次のハーフ・スピードに落としての訓練は、例えれば、ジョギングです。

全力疾走の時にはまったく見えなかった左右の景色や、あなたを見ている人々の表情など、全て見ながら、ゆうゆうと走ることができます。

これと同様の現象が、一つにはあなたの大脳の中でも起きた、と考えられます。

 

文字は、最終的には情報を右脳から左脳に伝達しなければ理解できないのですが、あなたの右脳が文字を紋様と見なして猛スピードで突っ走っている間に、左脳がうろたえ慌てて、「こいつは大変だ! うかうかしていると、俺の出番がなくなってしまう!」と、全力で先行している右脳を追跡したために、いつの間にか、今までとは比較にならない猛スピードで、文字を読めるようになったのです。

 

もちろん、のんびり声帯を動かして読む「黙読」などをしている余裕はありません。

 

しかし、左脳の読み方は、これまでに様々な角度から検討を加えてきたように、あくまでも直列処理ですから、もっと他の現象も起きた、と考える必要が出てきます。

前のほうで、漢字の識別には、右脳がアシスタントとして働き、情報を左脳に送っている、と述べました。

 

また、視野の中心でみたら識別できるが、視野の端のほうで横目で見たら識別できなくなるか、というと、そんなことはない、ということも述べました。

 

つまり、右脳にも文字を識別する能力があり、しかも、並列処理で、いっぺんにいくつもの文字をまとめて見ることができるのです。

ただ、それに意味づけする情報処理回路がなくて、機械的に全情報を左脳に送ってしまっていたのです。

右脳にも新たに情報処理回路が形成された、とは考えられないでしょうか?

文字情報回路を右脳にも形成する

ここで、右脳と左脳の仕事ぶりを、ちょっと倉庫番の業務に例えてみましょう。

記憶回路が倉庫で、倉庫に次々と運び込まれてくる荷物が、あなたが文字の形で読んでいる情報です。

 

右脳の役日は、これまでですと、荷物を倉庫の入口まで運んでくることでおしまいで、そこで左脳の介庫番に引き渡します。

左脳の倉庫番は、たった一人しかおらず、荷物を順序よく、倉庫の中に積んでいきます。

つまり、直列処理です。

右脳は並列処理ができますから、例えると大勢の人数がいるのですが、左脳の介副番のほうが地位が上(左脳が優位脳、右脳が劣位脳ということです)なので、左脳の業務処理ペースに合わせて、のんびり仕事をしていました。

 

ところがここで、速読法の強制訓練が始まりました。

右脳を左脳と同じ地位まで昇格させて、「左脳に遠慮していないで、お前たちのペースで仕事をやれ!」と命令したわけです。

右脳は、多人数(並列処理でいっぺんに沢山の情報を扱える、ということです)ですから、それまでの数倍、数十倍というハイ・ペースで荷物を運び込んできます。

左脳は、大いにうろたえ、あわてて荷物を介庫内に整理するスピードをアップします。(これが、第一段階の「高速なぞり読み」です)

 

それでも左脳はたった一人ですから、右脳が運び込んでくるペースに追いつくことはできず、荷物が倉庫の入口に山積みになって溢れてしまいます。

 

そこで、右脳もようやく、これではいけないと気がついて、今までは倉庫内への立ち入りはタブーで左脳の独占だったのが、自分たちもオズオズ倉庫内に入って、整理する作業に加わります。

 

しかし、「色」とか「形」という倉庫は自分たちの管轄でしたから、隅々までわかりますが、「文字」「文章」「論理」などばかりを入れる倉庫を扱うのは、初めての経験ですから、簡単には慣れることができません。

大脳に新回路を形成する余地はあるか?

「高速なぞり読み」から「三分割ブロック読み」までは、ほんのちょっとしたステップですが、前にも述べたように、なかなかその距離を飛び越えることはできません。

なぜなら、並列処理でいっぺんに複数の文字を処理する、という回路がまだ、あなたの脳の中に形成されていないからです。

 

それでは、そのような回路を新たに作ることが、果して可能なのでしょうか?

またちょっと、甘利さんので『バイオコンピュータ』から、例を引用させてもらうことにします。

 

ある脳生理学者が、生まれたばかりの猫にスキー用のゴーグルのようなメガネを掛けさせて外せないようにし、そのレンズに縦の棒線を描いてまったく何もない白い部屋で飼う、という実験を行ないました。

こうすると、猫は、どっちを向いても縦の棒しか見えませんから、自分のいる世界は縦の棒だけでできている、と感じるでしょう。

 

この仮説に基づいて調べてみると、予期したとおり、この哀れな猫の視覚野には、横の捧に感じるニューロンがほとんど形成されず、縦の棒か、極めて縦に近い斜めの棒を検出するニューロンばかりが大量に形成される、ということが発見されました。

 

これは、驚くべき発見で、脳の秩序正しい整然とした構造が、遺伝子で先大的に決められているのか、後天的に学習によって形成されるのか、という論争を引き起こしました。

 

いろいろ調べた結論としては、大脳のかなりのシステム構成は、遺伝子に書き込まれていて、棒線の検出ニューロンなども、ある程度のことは遺伝子が決めている。

 

しかし、これはかなり「あやふや」な構造で、生後の視覚体験によって、この構造を修正し、精密化して固定していく、ということがわかりました。

 

猫の場合だと、生後の四週間から六週間あたりの体験が極めて重要で、この期問にいろいろな角度の棒を見れば、その角度の棒に対する感度の良い検出ニューロンができあがり、角度の順に並んで、整然とした構造が固定できます。

 

縦棒しか見られない、あるいは、横棒しか見られない、という異常環境に置かれると、多くのニューロンが、縦棒もしくは横体に合わせて自己組繊してしまって、それを見るのに都合の良い脳を作ってしまう、ということがわかりました。

水鳥の「刷り込み現象」から

このようなニューロンの自己組織の例は他にもあり、たとえば、水鳥の「刷り込み現象」が有名です。

アヒルなどの水鳥では、卵からかえった時に最初に見る動く物が母鳥、ということに、通常ではなっています。

 

そこで、卵からかえってすぐに見る典型的な物が脳に焼きつき、これを母鳥と思ってその後を追いかけるように、脳の構造が決ってしまいます。

ですから、母鳥の代わりに最初に動く機関車のおもちゃを見せれば、その機関車を母鳥と思い込んで、その後にくっついて歩きます。

改めて母鳥を見せて思い込みを修正しようとしても、もう修正は不可能です。

下等動物ほど脳の書き込み余地が少ない

あなたは、何かペットを飼っていますか?

飼育している、いないにかかわらず、犬はしつけられるが猫はしつけられない、というようなことは、聞いたことがあるでしょう。

 

また、サーカスの動物を実物やテレビ、映画などで見て、よく訓練されていることに感心した経験があるでしょう。

 

いずれにしろ、大きくなってしまってからの動物の訓練は非常に難しく、子供の時に訓練を開始しなくては、充分な芸を仕込むことができません。

 

これは、下等な動物ほど大脳の記憶容量が小さく、しかも、自分の生活に都合が良いように、どんどんニューロンのネットワークを固定していっているので、自由に使える記憶容量の残りが減っていくからだと思われます。

 

動物をしつけられない、訓練させられない、芸当を仕込むことができない、という状況は、コンピューターで言えば「残りバイト数(容量)が不足です。新しいディスクと交換してください」という<エラー・メッセージ>が表示されたようなものです。

右脳の残り容量

コンピューターならば、いくらでも新しいディスクと差し替えがききますが、生きた動物の脳味噌は、そうはいきません。

新しい情報を書き込むだけの「残り記憶容量」が脳になくなってしまったら、それでお仕舞です。

 

下等動物ほど早々にこの記憶容量を使い果たしてしまいますが、最も高等動物である人間は、「生涯学習」などと言って、意欲さえ失わなければ死ぬまで勉強して何か新しいことを覚えることができます。

 

また、生涯で大脳の全ニューロンの内のせいぜい五分の一ぐらいしか使わない、とも言われて、記憶容量の全部を使い果たすことは、ないようです。

 

しかし、年齢が上になったらまったくの不可能と言うことではなく、新日本速読研究会の受講生の中には、四十代の後半になってジョイント速読法に取り組み、わずか一か月で千倍という、驚異的な速読倍率を達成した人もいます。

この人などは、人間の脳には何歳になっても余地がある、ということの証明のようなものでしょう。

あなたは今、何倍の読書スピードに?

ここでちょっと、あなたが三分割ブロック読みで何倍の読書能力になったのかを、計算してみましょう。

とくに難解な専門書や学術書でない限り、ふつうの人の読書スピードは分速四百文字から速くても六百文字ですから、見開きの二頁で三分強です。

 

五頁に換算すると、七分三十秒です。

ところが、あなたは、卜秒で五頁ペースで文章内容を理解できたとすると、実に日本人平均の四十五倍という猛スピードで読んだ計算になります。

あなたは、あまりの数字の大きさに、半信半疑になっているかもしれませんね。

これは、うそではないのです。

 

一日で何倍のところまで速読が上達するかは、訓練する人の適性、要領の良さ、職業などに密接な関係があるようです。

ある速読教室で、五人前後のグループを対象に、全く同じ内容で訓練を施したところ、最高に上達した人で八十倍、最低の人で四倍でした。

実に、これだけの開きが出てくるのです。

 

それでは、八十倍の人と四倍の人とでは、相当に知能指数に開きがあるだろう、と思うかもしれませんが、おそらく、あなたの予想は完全に外れます。

一日で八十倍にまで上達しだのは音楽の先生で、四倍までしか上達しなかったのは、一流の大学を出て、ある企業で重役職に就いておられる方でした。

 

音楽は感覚的な仕事で常に右脳を使っており、また、楽譜の例の所でも述べたように、いくつもの音符をグループとして、いっぺんにまとめて見てしまう、という並列処理を習慣としてやっています。

 

すでに、速読の下地が頭の中にできているわけで、音楽をやっている人は速読の上達が早く、またその逆に、速読に上達すると、いっぺんに視野に入れることのできる楽譜の範囲が広がってくる、という相関関係まで存在することが、わかりました。

ふだん学術的な仕事、論理的な仕事に携わっている方は、右脳の並列処理回路が残念ながら未訓練の状態にある、ということです。

 

論理的な仕事ばかりをこなしている人は、何か芸術的な趣味でも持っていない限り、右脳を使うチャンスが少なく、左脳ばかりを使っているので、それで速読の上達が遅い、ということが言えそうです。

 

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