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序章 世界総<日本叩き>時代の能力開発 ―日立製作所での講演から―

日本

急務となった大企業での潜在能力開発

平成二年一月十日、新日本速読研究会会長の川村明宏は、日立製作所より講演依頼を受け、茨城県の水戸工場で、 「潜在能力を百パーセント開花させる法」と題して、速読法を中心とした潜在能力の開発法に関する約2時間の講演を、日立の社員の方々を対象に行った。

この水戸工場は、敷地の端から端までが数キロもあるという、日立製作所で第二の規模を持つ大工場であり(第一は山口県)、勤務されている社員の数も非常に多い。

さて、今回このテーマが選ばれた理由、人選の理由について担当者に経緯をお尋ねしたところ、従来は社員を対象とした講演会は、スポーツ界の有識者を招いての精神論(いわゆるスポーツ根性論)などが多かった。

ところが、それでは「ああ、よかった。面白かった」で終わってしまって、いっこうに具体的な社員の能力向上に結びつかない。

世界的に(日本虐め〉の風潮が起き、操業短縮の圧力がかかっている時代に、いつまでも精神論では、特攻精神と神風を頼りにした第二次大戦時と変わりがない。

そこで、もっと能力開発に関して貝体性・実現性のある講演は企画できないものか、と日立本社の総合研究所にお伺いを立てたところ、新日本速読研究会の川村会長を、と指名された、とのことだった。

講演に並行して速読の即席訓練に挑戦

速読法と聞くと、まだ旧唾物、まやかしのインチキと思っている人が大半であり、残りの人も、そこまで極端には思っていなくても、天与の才能を持った、ごく一部の人だけがマスターできる特殊技術、という先入観が根強い。

「そうではありません、速読はだれにでもできる技術ですよ」と口先だけでいってみたところで、そういう先入観を打破するのは、きわめて困難である。

そこで、はたして速読が万人に可能な能力開発法であるか否か、川村の講演のかたわら、聴衆の中から三名の方々をピックアップして、同行したインストラクターが速読法の即席訓練を施し、講演終了時にその三名の方々に演壇に立ってもらい、受講の体験談を語ってもらう、という試みを実行した。

聴衆は全員が日立の社員であるから、サクラの紛れ込む余地などはないが、それでも、《実験台》となる三名の方々の指名は主催者にやっていただいた。

この講演に並行しての即席訓練は、新日本速読研究会副会長の若桜木虔と、池袋支部長の栗田伸一が担当した。

3名の年齢性別構成は、伊藤晃さんという五十九歳の男性、佐藤勝雄さんという二十歳の男性、黒沢恵子さんという21歳の女性であった。

もしも、3名のうちのだれ1人として速読が修得できずに終われば、赤っ恥をかくところで、本当に「速読がだれでも短時間で修得できる」という確固たる自信がなければ、このような無謀な試みは、やれたものではない。

見事に速読の平易性を実証!

速読の訓練を受けたことがない方は、大多数が読書スピードが2倍、3倍になっただけですごい、というふうに思っておられる。だから、短時間の速読の訓練を施しただけで、読書スピードが3倍にも、5倍にもなりますよ、というと、 「えっ? たった一時間の訓練で、読書スピードが3倍や5倍になるって?1.3倍、1.5倍の間違いじゃないの?」といわれ、疑いの眼差しでみられる。

だから、このように具体的に、日立の社員の方々の名前まで挙げて報告しているわけである。

人間の潜在能力というのは、この程度だろうと考えられている、その何倍も大きい。

スピードが倍になるということは、新幹線ならば東京=大阪間が一時間半でいけるようになる、ということであり、100メートルを全力疾走で18秒かかっていた人が、カールールイス並みの9杪台で走れるようになる、ということで、ちょっとやそっとのことでは、実現できるものではない。

しかし、(ジョイント速読法)に関しては、けっして数字の書き間違いではない。確かに即席訓練で、3倍にも5倍にもなるのである。

日立以外にも東芝の研修センター、NTTデータ通信などで同様の実績を残している。

これでもまだ疑いの気持ちを持たれた方は、巻末の住所録をみて、最寄りの新日本速読研究会の本部または支部に、ぜひとも講演やセミナーをお申し込みいただきたい。

そうすれば、日立製作所と同じように、明らかに(サクラ)でない聴衆の中から数名をピックアップして即席訓練を施し、その場で上達度をみる、という画期的な試みの目撃者になることができる。

世界総《日本叩き》の情勢の中で

話を本章のテーマに戻そう。今や日本が世界有数の経済大閥となったことは、衆日の一致するところである。

諸外国で実施されたアンケートなどをみると、世界地図の上で日本の正確な位置を示すことはできないが、しかし、「世界一の経済大国は?」と問われると、かなりの人数の人が「日本」と答えている。

そして、第一位に挙げなかった人でも、必ず、ベスト3の中には、日本の名前を入れている。

これは、乗用車、オートバイ、家庭用電化製品など、もっとも大衆の目に触れやすい商品の分野で日本が圧倒的なシェアを誇っていることとおおいに関係がありそうである。

このように、「国の場所もどこだかよくわからないが、それでも経済的には世界一だ」という印象を世界中にまき散らしているのは、ある面では非常に危険な徴候といえる。

日本は第二次世界大戦でドイツと並んで枢軸側の中心国であるし、いつまた、その経済力にものをいわせて、世界制覇の野望を再燃させないとも限らない、というふうに、諸外国に思わせるからだ。

日本人は、第二次大戦の敗戦で十二分に懲りていると思うが、日本と比べればずっと諸外国によく知られているドイツ大は、その前の第一次大戦でも当事国であったように、どちらかというと気質的に《懲りない国民》である。

ドイツにいった日本人が、中国人ではなく日本人と判明した途端に大歓迎されて、 「おい、今度は、イタリア抜きでやろうぜ! この前の大戦で負けたのは、足手まといのイタリアを同盟国にしたからだ。日本とドイツだけだったら、勝てる!」といわれて面食らった、というのは、ジョークかもしれないが、よく聞くエピソードである。

欧米に理解されない国、日本

ドイツ人の気質がこうであり、しかも東西ドイツの再統一が決定的情勢となって、統一ドイツが中立的立場を採るのか、それとも西側に加わるのか、統一されてヨーロッパーの大国になったら、再び世界制覇の野望が首をもたげてくるのではないか、といったことが真剣に検討される状況である。

だから、表情に乏しくて心の中でなにを考えているかサッパリわからず、欧米人には理解できない《腹芸》を使ったり、意味もなく笑ったりする日本人が不気味に思われるのは、無理もない。

そこで、諸外国、特に欧米の国家としては日本にその力を与えまいと、結束して(日本叩き〉に出てくる、ということになる。

アメリカがこれほどまでに日本との貿易収支のバランスを変えることにこだわるのは、一つには上のような、日本人そのものに対する偏見と(こだわり〉があるからなのだ。

しかし、民族性の違いで、欧米諸国がいくら頑張り、また、日本政府がそのご機嫌をとって、「外貨減らしに、おおいに外国製品を購入しましょう!」と叫んだところで、洋酒とか化粧品、ブランド商品などの一部商品を除けば、そうそう輸入が大幅に増えるとも思われない。

すると、諸外国が次に日本に対してかけてくる圧力は、「日本人は、働きすぎである!そして、安い品をどんどん生産してタッピングして輸出してくるから、我々が苦しくなる。もっと休暇を多くして、労働者を休ませるようにしなさい。労働者の人権を守るのが、世界的な流れである!」というようなことである。

週休二日制の完全実施から週休三日制へ

要は、日本によい品を大量生産されて市場を独占されては困る、というのが欧米諸国の本音であり、それ以外は、どんな理由をつけようと、建前でしかない。

今は、週休二日制はまだ一部だが、そのうちに欧米からの圧力で完全実施されることになるだろう。それでも日本の生産力が落ちないとなると、今度は、「週休三日制にしろ! もっと有給休暇を増やせ!」 といってくることは、目にみえている。

一流企業にお勤めのビジネスマンの方なら、とうの昔にご承知のことと思うが、経営陣の方々はすでに、そういう事態の到来を想定して、操業時間を短縮してもなお、生産効率を落とさずにすむ方法はないものか、と知恵を絞っておられる。

いろいろと社員の能力を向上させ、また、潜在能力を開発する研修やセミナーを、積極的に社内で開き……などと。

操業時間を短縮しても生産効率が上がる、それが速読法だ!

社員の就業時間を短くして、なお生産量を、悪くとも横ばい状態で維持しよう、というためには、相当に生産効率を向上させなければならない。

単純作業ならば、ロボットの導入で24時間操業に持っていくことができるが、現状ではどうしても、生きた人間の能力に頼らざるをえない部分がある。

その人間の就業時間を短くして、生産効率は悪くとも横ばいを維持する ―。

常識的に考えて、そんな都合のよいテクニックが、簡単にみつかるはずがない。が、そういうふうにあきらめてしまったら、すべてはおしまいで、なにもよい知恵は浮かんでこない。

そこで経営陣はブレーンーストーミングをやってみたり、いろいろと研究するわけであるが、答えを先にいってしまうと簡単で、新日本速読研究会が提供するジョイント速読法がすべてを解決する。

就業時間を短縮して、生産効率を横ばいで維持するどころか、さらに向上させるようなパラドックス的なことも、この速読法を社員教育の一環として導入すれば、夢でも絵空事でもない。

速読法ならば、生産効率を上げても負担は増えない

一方、使われる社員の方々の立場に立って考えてみると、週休や有給休暇が増えるのは、常にうれしいことである。

そのことによって給与のベースアップがストップしたり、あるいは鈍ったりすることがない、という{但し書}の条件がつけば……。リキんで読んだら、その分、強いストレスが襲ってくるら、すぐに疲れて、最初だけは作業効率は上がるが、後にいくにしたがってミスが増え、全体的にみればよいのかどうかわからない、ということになりかねない。

それでは、なんの意味もない。

完全に自然体に構え、これまでとまったく同じ調子で読んで、読み終えた後で時計をみたら、1時間ぐらい読んだような感覚でいたのに、20分しか経過していなかったとか、10分しか経過していなかった、といった状態を作り出すのが、ジョイント速読法なのである。

SFなどを読むと、自分と他人で時間の流れるスピードを変え、相手が一つのことしかできないでいるうちに、自分は3つも4つも仕事(作業)をやりこなしてしまって勝つ、というような話がある。

特に、タイムパトロールがテーマの作品に、そのような時間流の変更装置(タイムストッパーといった名前だったりする)が登場することがあるが、空想の世界でなしに、ジョイント速読法による潜在能力の活性化によって、そういった時問感覚の狂った状態が生まれる。

自覚せずに向上する、速読による潜在能力

どうしてそのような状態、時間に対する感覚が狂った状態が、速読の訓練によって作り出されるかというと、たとえば皆さんは、幼稚園(もしくは保育園)時代に、運動会で一生懸命に走ったことがあるだろうと思う。

そして、小学校、中学校、高校でも同じように運動会で一生懸命に走った。本人が感じる、その一生懸命さの度合いは、幼稚園時代も高校時代もまったく同じはずだが、では、100メートルのタイムが一緒かというと、当然の話、段違いに高校時代のほうが速くなっている。

また、たとえば缶切りで缶を開けたり、ビン詰めのふたを開けたりする時に、小学校時代は思うように開けられなかったのが、同じ力の入れ方で、いつの間にか開けられるようになっていた、というような経験を持っている人はいないだろうか。

このように、人間は基礎体力に関する部分で能力が向上した時には、なにか客観的な比較の対象がないと、それを明確に自覚することができない、という性質がある。

速読法の訓練によって単位時間あたりの情報処理能力が増した場合も、この短距離走やビン詰めのふたを開ける場合と同じで、時計という客観的な比較の対象がないと、そのことを現実として自覚することができない。

労使共に好都合な速読法による能力開発

速読というものを眉唾的にみている人も多いが、逆に速読を信じている人は過剰な期待を抱いていて、速読能力を身につけたら自分を取り巻く世界が一変する、ぐらいに思っている。

ハッキリ申し上げて、その期待は完全に裏切られる。

本人の自覚は以前とまったく変わらず、ただ時計で単位時間あたりの読書能力を測定したり、まだ速読を身につけていない人と並んで同じ文献を読んだりした時に、自分が速くなっている、ということを悟れるだけである。

時計もなく、また横にだれも比較できる他人がいない状態で読んだら、まずたいていの人は、自分が速くなっているかどうか、わからない。

がしかし、そういう状態でしか上達しないからこそ、労働者にとっても経営陣にとっても、共に好都合なのである。

速読による能力開発で残業が減少する

なぜ好都合なのかというと、労働者本人は、自覚としては以前とまったく同じ力の入れ方、同じ熱心さで仕事・業務をこなしているだけである。

だから、結果として単位時間あたりのやりこなす仕事量・業務量が増えても、特に労働強化されたというような〈苦痛の自覚〉が起きてこない。

むしろ、以前並みのペースで仕事をしようとすると、遅すぎる苦痛が生じる。遅すぎる苦痛、というのはピンとこないかもしれないが、たとえば、あなたが今、自宅の一室で本書を読んでいると仮定しよう。

そして、来客があって外から呼ばれ、出ていこうとする。 どんなに広い部屋だったとしても、3秒から5秒もあれば、出られるだろう。ところが、この時に、「5分かけて部屋を出てください」と注文をつけられたら、どうだろうか。

それが、遅すぎる苦痛で、人間には、自分の能力に応じたもっとも楽なペースというものがあり、それを上回っても下回っても、苦痛もしくは疲労が生じる。

能力に応じたもっとも楽なペースを(底上げ)して、以前の何倍、何十倍にも向上させるのが、ジョイント速読法なのである。

具体的には、どのような実例があるか、というと、たとえば銀行員というのは花形職種の一つであるが、実態は、処理すべき事務書類が多く、窓口を閉じてからも、残業残業で追いまくられところが、速読を身につけた銀行員は、通常の業務時間の問で自分の処理すべき業務が終わってしまって、残業する必要がなくなってしまう。

ちょっと変わったところでは、研究機関に勤務している医師が、顕微鏡で菌を検出する作業が非常に速くなり、以前の10分の1ぐらいの時間で済むようになった、という実例がある。

労働者には労働強化の苦痛がなく、経営陣には残業が減って単位時間あたりの作業効率が上がる(それは、操業時間を短縮しても生産最を落とさずにすむ、ということである)のであるから、これほど両者にとって好都合なことはない。

速読を会社ぐるみで取り入れれば生産効率がアップするし、個人的に修得した場合には、ほかの社員との間で能力に大きな差をつけられるので、入社同期生の中で一人だけ上司から認められてどんどん昇進していく、というようなことになる。

それでは章を改めて、初歩の速読修得法、その活用法などに触れることにしよう。

→ 続き 「第一章 日経新聞は5分で読める」はこちら

 

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