英単語スーパー記憶術

川村明宏、若桜木虔　(著)
単行本（ソフトカバー）: 283ページ
出版社: 祥伝社(1990/4/5)

この革命的記憶でライバルに差をつけろ！速読で重要単語がスラスラ

■速読で重要単語がスラスラ
■速読法の導入で英単語学習に革命。受験生にとっても最大のテーマは、時間をいかに効率よく使うかだと言っても過言でないが「速読法を身につければ、一時間を五時間分にも十時間分にも有効利用できる」という著者の指摘は、まことに明快で、強い説得力がある。

英語に強くなるための基本

英語に強くなるための基本は、なんと言っても単語力だ。しかし、「英単語を覚える」というと、無味乾燥な”暗記作業”を想像して憂鬱になる人が多いだろう。

たしかに、単語のスペルと訳語とをかわりばんこに思い浮かべて、一つひとつを噛みしめるように暗記していくやり方は、つまらないし苦痛ですらある。

それにもまして、この伝統的な暗記法の最大の悪害は、非能率なことだ。とびぬけて記憶力のいい人出ない限り、この方法では一ヶ月に数百個の単語を覚えるのが限界だろう。しかも、やっと最後までたどり着いたと思ったら、最初のほうをきれいさっぱり忘れてしまっていたなんて悲劇的なことも多い。

また語彙力をつけただけで英語の成績が上がるわけではないことも事実だ。

英語全体の学習時間のなかで、単語の記憶のために使うのは５％程度、つまり、毎日一時間英語をやるとした場合、英語を覚えるための時間はせいぜい３分くらいに留めないと、英語の実力はアップしない。一日に３０分も単語とにらめっこをしている時間的余裕などないのだ。

では、全受験生に共通した「時間が足りない」というジレンマを克服する方法はないのか？

ある。それが、本書で紹介する速読法の習得だ。詳しくは本文を読んでいただきたいが、ごく簡単なトレーニングを実行するだけで、程度の差はあれ、誰でも短期間のうちに読書能力を数倍に高めることができる。

速読力が２倍に高まるということは、一時間勉強しても二時間分に相当するということだ。もし１０倍の速読能力を獲得できれば、ライバルと同じ学習時間でグンと差をつけられる。つまり、英単語を暗記する場合も、他人が１回しかできない時間で１０回繰り返せるわけだ。そうなれば、現段階でリードされているにしても、すぐに追いつき、逆転することが可能だ。

夢のような話と思えるかもしれないが、現実に私たちが主宰する速読の教室に会、読書能力が高まった生徒たちは驚異的に成績を向上させ、楽々と有名大学に合格している。

本書は、ジョイント速脳速読法によって、入試にでる重要単語をスラスラ覚えてしまうために書かれた本だが、仮に速読法の習得度が不完全であっても、充分に記憶に残るように、ユニークな工夫が凝らしてある。二章から五章までが単語集になっているので、実際に読んでもらえればすぐにわかるはずだ。

あなたの記憶力を活性化させ、忘れようとしても忘れられないように「交差方式」で念入りに構成されている。

受験生ならだれもが絶対に避けては通れない「英単語の暗記」という、退屈で苦痛に満ちた作業が、今日からはワクワクするような楽しみに変わることだろう。

本書は、重要英単語を楽しみながら記憶できる、まさに画期的な一冊だと自負している。