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第三章 ジョイント速読法の訓練 ①心理的圧迫を導入する

脳

心理的圧迫を導入する

心理的圧迫を導入する前のほうで、洋画の字幕スーパーの文章を読むのと同じ要領で、声帯をまったく動かさないようにして「視読」すると、せいぜい数倍のレベルでは速読することができる、ということを述べました。

 

しかし、これも、それまでの一文字ずっていねいに追っていく読み方から簡単には抜け出すことができず、すぐに元に戻ってしまうはずです。

 

一頁が十秒で、その制限時間を過ぎると、自動的に印刷されている文字が消滅して白紙になってしまう、というような、人気番組「スパイ大作戦」の作戦指示のテープーレコーダーふうの仕掛けをした本でもあれば、話は別でしょうが、そんな重宝な代物が、あるはずもありません。

 

現実に実行可能な方法は、となりますと、自分以外に頁をめくってくれる役口の人間を作ることです。

 

あなたがその頁を読んでいようがいまいが、その人間は決められた一定の時間がる来ると頁をめくってしまう、というシステムを導入すると、あなたは簡単に速読法を修得することができます。

 

ちょっと子供時代のことを思い出してください。
あなたは、誰か面白そうな本を読んでいる友達の横に座り、のぞき込んで一緒に本を読ませてもらった、という経験はありませんか?
あるいは、電車で横の席に座った人が面白そうな雑誌を読んでいたので、それを横からのぞき込んで、とか……。

 

そういった場合、頁をめくる主導権は所有者にありますから、あなたは読み終わる前に頁をめくられてしまうことを防ぐために、できるだけ速く読んで、相手が追いついてくるのを待っている、ぐらいの状態にならなくてはいけません。

自己流速読法の限界

しかし、実際の生活の中で、そんな「珍妙な」ことをやって速読法を修得しようとしても、なかなか協力してくれるような酔狂な人は、出てきません。
そこで、やはり、理論的、科学的に隙なく組み立てられた速読法が必要になってくるわけです。

 

新日本速読研究会の推進するジョイント速読法では、そういった現象を、これまでに述べてきたように、あらゆる角度から科学的に分析して、速読法修得のための訓練プログラムを組み立てています。ですから、中には、「いったい何で、こんな子供っぽいことをやらなくちゃいけないんだ?」と、疑問を感じるような訓練方法にもぶつかります。

 

しかし、それは、右脳の並列処理回路をたんれんするためのものだからで、論理的なことは全て左脳が受け持っていますから、直感的で非論理的な訓練方法だ、ということになります。
非論理的であるために、子供っぽく感じてしまう、ということです。

ビデオ教材を使う

そういった特殊な訓練は先のことにして、まず心理的な圧迫を導入して読書速度を加速する、という方法を科学的に再構成することにしましょう。

 

一定時間が来ると印刷されている文字が消滅してしまうような本は、化学的に特殊なインクを使えば可能かも知れませんが、経費の点で高くつきすぎ、現実問題として速読法を一般庶民のものにするのは、不可能です。

 

しかし、ビデオ教材ならば、それが可能です。
映画の字幕スーパーのように、あるいはテレビの臨時ニュースのテロップのように、両面に読み取り訓練用の文章を流します。

 

それは、映画の字幕程度の緩いスピードから始まって、徐々にスピードを上げ、三倍、四倍、五倍……と加速していきます。
そうすると、その現れては消えてゆく文章をながめているだけで、眼が消失する文字の速度に順応し、速読できるようになります。

 

こういった教材は、新日本速読研究会で独自に開発し、発売していますので、ご希望の方は申し込んでいただけば、誰方でも入手して、ジョイント速読法を独習修得していただくことができます。

 

また、ワープロをお持ちの方でしたら、こういう訓練もできます。
長い文章を前もって訓練用に打っておき、自分の読書能力とは無関係に、どんどん改頁してしまう、あるいは画面をスクロールするようにするのです。
SF的に、あるいは「イソップの童話」的に自分の手の指が反乱を起こし、勝手にワープロのキーを操作し始めた、というような状況でも、ちょっと想像してみてください。

そうすると、何が何でも文字が画面から消えてしまう前に読んでしまわなければなりませんから、簡単に初級程度の速読法は修得することができます。

本の場合は、リズムに合わせて強制なぞり読み

ビデオ・デッキがない、ワープロもない、とりあえずは本で訓練するしかない、という人は、それと類似の状況を無理矢理に作り出すことです。
これは単純で、たとえばテープーレコーダーを用意し、一定のリズムで拍手を刻んでそれを録音するとか、とにかく、リズムの目安になるものを作り出します。

 

音楽をやっていて、家にメトロノームがあれば、話はもっと簡単です。
たとえば、一秒刻みのリズムを聞きながら、内容を理解できようが、できなかろうが、一秒一行ペースで、文章をどんどん先へ先へ読み進んでいきます。

このペースで内容が理解できるとすると、普通の文庫や新書で、だいたい分速二千五百文字という読書スピードで、日本人平均の六倍強という読書能力になります。

 

最初は全く理解できない人が大半ですが、十分でも十五分でも、しつこく執念深く続けていると、不思議なことに眼と脳細胞とがスピードに順応してきて、意味が読み取れるようになります。意味が読み取れなくても、その次にさらにペースを上げ、一秒に二行ペース(分速五千文字)で読む、ということをやります。

 

一秒一行ペースで内容が理解できなかったのが、さらにペースを倍に上げて理解できるわけがないじゃないか、そう考えるのが常識人の反応ですが、いったんペースを倍に上げてから元に戻すと、先刻はキツく感じた一秒一行ベースを緩いと感じる現象が起きます。

 

これは一般道路で時速四十キロで走っていた人が、高速道路に上がってしばらく時速百キロで走行し、また一般道路に降りた時、最前と同じ四トキロで走ると、同じ四十キロをメーターは示しているのに、ノロノロと、せいぜい二十キロぐらいにしか感じられなくてイライラする、というのと類似の効果なのです。

 

こうやって、上げては落し、上げては落し、という「速読インターバル・トレー二ング」をやりますと、速読能力はどんどん向上していきます。

 

これが、今までの皆さんの読み方をそのまま延長加速した「高速なぞり読み」で、どの程度までペース・アップできるかと言いますと、視力が関係してきますが、一秒五行ぐらいまでは、だいたい九割以上の方が、上げることが可能です。

 

視力の良い人ですと、一秒八行ペースまで可能、という人もいます。視力が〇・一を切る、というような人は、眼筋がおとろえていますから、刻むペースに合わせて眼を動かすことができず、一秒三行ぐらいでダウンしてしまう人も出ます。それでも、日常生活で眼筋を鍛えるトレーニングを続けていますと、遠からず、できるようになります。

 

視力が悪くて、とくにこのあたりのことについて詳しくお知りになりたい方は、「視力復活!超速読術」「視力復活眼筋トレーニング」「決定版/・視力回複トレーニング」等の関連書籍をお読みください。

左脳速読から右脳速読へ

ビデオ教材でも原理は同じで、だんだんペースを上げていくうちに、読み取れないレベルにぶつかりますが、そこで断念せず、さらに上のレベルに上げてから元のレベルに戻る、ということを何度か反復してやりますと、読み取れる限界値が上がっていきます。

 

これは、これまでの読み方の延長線上に来る読み方ですから、速読でも「左脳速読」と言うことができます。だいたい、分速五千文字程度までは、この左脳速読でも行くことができます。中には、分速万文字前後まで左脳速読で行ってしまう人もいます。

 

ビデオ教材を使うのと、本だけで速読法を修得しようとするのと、どのくらい違うのか、ということですが、これは鉛筆を削るのに例えますと理解し易いのですが、本は切り出しナイフ、ビデオ教材は手動の鉛筆削りです。

 

わざわざ新日本速読研究会の教室にまでやって来て、インストラクターから速読法のトレーニングを受けるのは、電動鉛筆削りに柑当します。

 

上達する速度が速いことと、到達する上限が独習よりも高い速読能力になる可能性が高い、ということが、新日本速読研究会の速読教室の門をたたく受講生が、次々と「引きも切らない」状態になっている理由の一つだと思います。

 

さてそれでは、「高速なぞり読み」の次の訓練、右脳速読の初歩の初歩を、そろそろやってみることにしましょう。
直列処理でも、声帯を動かさないように工夫して、リズムで強制して猛スピードで視読すれば速読できる、ということはわかりましたが、それでは、すぐに大きな壁にぶっかってしまいます。

 

「高速なぞり読み」は元の読み方を延長した読み方ですから、ちょっと訓練をおこたると、すぐに元の木阿弥に減速してしまう、という壁です。速読能力を維持し続け、あるいは、もっと能力を高めるためには、どうしても右脳の能力か」フル活用した、並列処理を導入しなければなりません。

文章を楽譜のように読む

ところで、話は変わりますが、優秀な音楽家は初めて渡された楽譜を見て、いきなり、その譜面のとおりに歌ったり演奏したり、という「初見演奏」ができます。

 

さて、音楽家はその際、譜面に描かれている音符を、いったいどんなふうに見ているのでし音符が仮に、ABCDEFG……という順序で並んでいたとします。
「えー、最初がAで、その次がBで、三番目がCで……」

 

そんな見方をしていくでしょうか?

いえいえ、それではまるで、初めて楽譜を教わった小学生の見兄方です。
七日楽家が楽譜をそんな見方をしていたら、とても初見でスラスラと演奏するどころではありません。

 

音楽家は、素早く一瞬で十数個の音符の並びを認識してしまい、それに従って演奏していくのです。
ABCDEFGと音符が並んでいたら、演奏していく順番は、確かにAの次がB、Bの次がC、Cの次がD、Dの次がE、Eの次がF、Fの次がGです。

 

しかし、認識する場合にはそんな順番はなく、ABCDEFG、全部が完全に同時で、順番による優劣関係は、音符同上の間には存在していません。
AもGも、認識する際には、まったく同格です。

 

音符において、こういうこと、並列作業が可能なのですから、文字群について、同じことができないはずがありません。
文字は、それが発明された当時は、意味もしくは発音を表すための記号でした。

 

そして音符は、メロディと、一つ一つの音の長さを表すための記号です。
こういうふうに考えてみると、文字と音符には、非常に似通った要素があります。
その一方の音符が、いくつもの群をひとまとめにして見ることができる、いや、それどころか、ひとまとめにして見てしまわないと本来の役目を果たせない、というようになっているのです。

 

ですから、他方の文字について、同じようにひとまとめにして見て意味を把握することは、絶対に可能なはずです。

 

一流の音楽家としてステージに立つことは、幼い時からの訓練に加えて素質が物を言いますが、塾を開いて近所の子供たちにピアノを教えるぐらいのレベルの音楽家になることは、それほど極端に難しいわけではありません。その程度にポピュラーな庶民音楽家であっても、楽譜上の音符を一つ一つ見ていくようでは、音楽教師として成り立ちません。

 

やはり、いくつもの音符群を、まとめて同時に認識する、ということをやっています。また、音楽教師としてやっていなくても、譜面を見ながら、趣味にギターを弾いたり……という人は、いくらでもいます。つまり、極論すれば、いくつもの音符群を同時に認識する程度のことは、ちょっとした訓練で誰にでもできるようになる、ということです。

 

それは同時に、並列処理による速読法もまた、誰にでもできるようになる、特別な天才だけの特権ではない、ということを意味しています。

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